野村総合研究所、Oracle APEXを導入して、アプリケーション開発にともなう人的資源を65%削減

野村総合研究所 (NRI) は、日本の資本市場の約 70%のシェアを持つ金融業向けSaaS型ソリューションをはじめとして、顧客に優れたサービスとアプリケーションを提供しています。しかし、アプリケーションがより複雑になるにつれて、サービスを提供するためのコストが増加し、さらに顧客からの要求も日々高まっていました。NRI は、アプリケーション開発コストを抑制しながら、競争力を維持したままこれまで通りの高いレベルのサービスを提供する方法を模索しました。

そして、他の多くの企業と同様に、NRI は深刻な開発者不足に対処する必要もありました。この人材不足を克服するための1つの打開策として、経験が浅めの開発者でも、APEXを使うことで高度なモダンウェブアプリが開発できるようになり生産性を向上する取組みを進めることでした。 Oracle APEX がコスト削減と人的リソース最適化の両方の課題について貢献できることは明確でした。このローコード開発プラットフォームは NRI に特に適していました。NRIのプロジェクトチームメンバーはオラクルのデータベースと SQLに精通しているからです。

NRIは、選定にあたり20を超えるローコードプラットフォームの厳密な評価を実施した後でOracle APEX を選択しました。同社は要件として、クラウドベースの開発プラットフォームの一般的な、ストレージの制限やAPIアクセスの制限を回避したいと考えました。NRIはOracle APEXが単独で動作できるソフトウェアとして提供されていることも高く評価し、これによりAPEXを実行する環境を自在にカスタマイズすることも可能になりました。

NRIの開発チームはすぐに使いこなせるプラットフォームであることが非常に重要な要素のひとつだと考えました。Oracle APEXはSQLベースで構成されていることで、同社のプロジェクトチームメンバーの専門知識にもぴったりで、Linuxとの互換性もコンピューティング環境にも適していました。

NRIの最も重要な基準のひとつは、Oracle APEXを活用することで、NRIの顧客が必要とするアプリケーションを開発でき、かつ更新を迅速に提供できることでした。これを検証するため、NRI開発チームは Oracle APEX を用いて写真共有アプリケーションのデモを作成しました。このアプリケーションの応答性の良さと、PCとモバイルの両方のプラットフォームに対応するレスポンシブUIを簡単に展開できることにNRI開発チームは感銘を受けました。 APEXで開発されたアプリケーションによって、理想的なアプリケーション開発に近づくことができました。

NRIは本番環境にOracle APEXを導入して以降、これまでに合計11のアプリケーションを構築しました。Oracle APEXはアプリケーション開発の労力と人的資源を平均して65%削減しました。また、顧客の要求に応じてアプリケーションを更新するのにOracle APEXを用いる方がはるかに簡単であることもわかりました。これまで数日かかっていた UI の更新が、数秒で完了出来るようになりました。

Oracle APEX のもう1つの重要な利点として、経験が浅めの開発者による採用の容易さも重要でした。NRIチームメンバーは、既存のSQLスキルを活用することで、すぐにアプリケーション開発プロジェクトに貢献することができます。NRIは今後もOracle APEXを活用したローコード開発を拡充し、プロジェクトメンバーの専門知識もさらに強化してOracle APEX開発者の育成とともに、顧客のDX実現を力強く支援します。