ロサンゼルスに住むAmazon社員たちには、エンターテイメント史を象徴する映画スタジオで仕事をするチャンスが与えられています。2017年後半、Amazonは、Amazon Music、Amazon Studios、IMDb、Prime Video、Worldwide Advertisingの専門拠点を作るための場所をCulver Studios(カルバースタジオ)に確保しました。

Culver Studiosの歴史は、ハリウッド黎明期の1919 年にまで遡ります。このスタジオは『風と共に去りぬ』『キングコング』『ロッキー』『ビートルジュース』『アルマゲドン』『アイ・アム・レジェンド』『X-MEN ファースト・ジェネレーション』などのヒット作や名作映画が撮影された場所として知られています。

3階分くらいの大きさがあるThe Culver Studios(カルバースタジオ)と書かれた白い大きなゲート

このAmazonキャンパスの敷地は約5万7000平方メートルに及び、5つのオフィスビルと6つの最先端のサウンドステージからなるモダンな建物と、歴史あるコロニアル様式の邸宅とバンガロー4棟が融合しています。

 このキャンパスの中を歩き、Amazonのオフィススペースを見学することができました。その時の体験をまとめたので、ぜひ続きをお読みください。

オフィスに到着したら まずは、カフェインの補給から。Amazon Musicオフィスの最上階にはカフェがあり、ラテ、紅茶、コーヒーなどを飲むことができます。珍しく抹茶を砂糖なしでオーダーできて、味も申し分ありませんでした。

誰もいないカフェのような場所には、カウンターや複数のダイニングセットが設置されている

カフェの外に広がるデッキからは、ロサンゼルスの景色を眺めることができます。日差しを浴びながら、朝のコーヒーを飲むのに最適なスポットです。

緑色のドリンクがバルコニーの手すりに置かれている。そのバルコニーから大きな白い家が見えている。

屋内の座席エリアには、ライブショーのアートが飾られ、ベルベット地のおしゃれなソファと、食事用のブースがあります。

ラウンジに長くて青いソファが置かれている。その周りには複数の椅子やテーブルがセットされている。
広いロビーに複数の白いダイニングソファやテーブルが置かれている。
明るいロビーにミニマルなデザインの椅子やテーブルなどが並べられている

Amazon Musicオフィスのインテリアは隅々まで凝っています。例えば、リサイクルボックスの上の棚にまで、カラーコーディネートされた花瓶、本などが飾られているのです。

壁に掛けられたカウンターの上には、小さい植物、3冊のグリーンパステル色の本、そして2つの花瓶が置かれている。

Amazon MusicオフィスとAmazon Studiosオフィスをつなぐ通路には、人も犬もほっとできる場所があります。次の建物に向かう途中、ヒースクリフと飼い主のナターシャが友人であるペットたちのための設備をチェックしているのを見かけました。

屋外のスペースの一部に人工芝がひかれていて、ゴミ箱などが置かれている。その横に人と犬を描いた標識がある
赤い首輪をつけた黒と茶色のキャバリア種犬が草の上に立っている。
金髪の女性がキャバリア犬を抱いて微笑んでいる。

Amazon Studiosオフィスに入ると、ライトアップされた大きな階段が出迎えてくれます。日によって照明の色が変わるようになっており、私が訪れた日は『Thursday Night Football』のテーマカラーであるブルーでした。

右側には青く光っている大きな階段があり、その階段の後ろには大きなテレビが壁に取り付けられている

ロビーのショーケースには、Prime VideoとAmazon Studiosがこれまでに獲得した数々の賞のトロフィーなどが展示されています。なかでも『マーベラス・ミセス・メイゼル』が受賞したエミー賞のトロフィーがいくつもあり、実際のエミー像があまりにも大きいのでびっくりしました。

大きな円で作られた球体をもった翼のある女性をかたどった金色のトロフィがガラスの棚の中に展示されている。
数個のトロフィーがガラスの棚の中に置かれている。その手前に大きなソファーが向かい合わせに置かれている
棚の中に置かれた金色のトロフィ

Amazon Studiosオフィスの廊下は、キャンパスと周辺地域の歴史を祝福するネオンアートで飾られています。

誰もいない部屋の壁に「The Culver Studio」ネオンサインが光っている。
ホールにある白黒の壁紙の道の画像が光っている。
ホールにあるスタジオの白黒写真の壁紙の上に白い線が光っている。

世界各地のカルチャーシーンを描いたカラフルな大型壁画も展示されています。壁に掲示された標識や空調の操作パネルがなければ、まるで実際にその場にいるかのような錯覚に陥るほどです。

鮮やかな色の遊園地を描いた壁紙が貼られた部屋には、4脚の赤い椅子と3つの白い電話ブースが設置されている。
ピンク色の着物を着ている人が赤い傘を持って竹林の小径に立っている壁紙。その一部にエアコンのコントロールパネルが見える
草原の真ん中に建つ3基の風車のイメージ。

Amazon Musicのオフィスと同じように、Amazon Studiosの建物にもすばらしい景色を楽しめる休憩スポットがあります。

3つの椅子と白いテーブルが屋外のバルコニーに置かれている。
休憩スポットに3つのオレンジ色の椅子とコーヒーテーブルが置かれている。
個人の家のようなそれぞれデザインが異なる白い建物が4つ並ぶ向こう側に窓がたくさんついた大きな建物が見える

2つの建物をつなぐ通路へと降りると、サウンドステージの様子を垣間見ることができます。バーチャルプロダクションステージ「Stage 15」もあり、エディ・マーフィー主演の映画『キャンディ・ケイン・レーン』などの撮影が行われました。ここには広さ約520~3200平方メートル、天井高最大14メートルのステージが6つあります。

入り口の近くにある2つの大きな建物にはステージ番号が書かれている。

カルバーシティが映画ファンの聖地となっている大きな要因の1つが、Culver Studiosの大邸宅です。この建物は、『風と共に去りぬ』や『オズの魔法使い』にも登場し、ハリウッドの歴史に深く根ざしています。過去には、数々の著名な映画製作者がここにオフィスを構えていました。現在は、Amazon Studiosのオフィスとして利用されています。

白い大邸宅の前に通り道と庭が広がっている。その大邸宅の屋根の下には「The Culver Studio」が書かれている。

Amazonの社員たちは、アルフレッド・ヒッチコックや、ルシル・ボール、オーソン・ウェルズといった名高い映画製作者が使用していたバンガローのある敷地内を散策し、ハリウッドの歴史に浸ることができます。

「Demile Theatre」と書かれた看板のかかる白い建物は、黒い屋根が立っている。
2つの白い建物の間に、ところどころに黒い椅子が置かれた草に囲まれた小道がある。
広大な庭園に数台の白い椅子が置かれている。その庭園は白いレトロな建物に囲まれています。

私が訪れた3つ目の建物は、オフィス、小売店、レストランが入ったキャンパス内の複合施設「The Culver Steps」です。

黒いプラカードに書かれた「The Culver Step」が草壁に掛けている。
大きな白い花が草の壁に咲いている。その壁はゲートのように立っている。
バルコニーの隅にいくつかのサボテンが生えている。

The Culver Stepsのオフィスはさほど広くなく、さっと立ち寄っただけでしたが、素敵なリビングアート(生きているものを素材としたアート作品)が壁に飾られているのを見つけました。

誰もいないパントリーエリアの隅にはリビングアートが壁に掛けている
壁に掛けられたフレームから植物が生えている。リビングアート

会議室からはカルバー大通りの景色も望めます。

2つの黒い椅子と机の後ろにはカルバー大通りが見える

1日の終わりには、カルバーシティのキャンパスの建物や歩道に電飾が灯り、帰り道を明るく照らしてくれます。

大きな3号の建物の歩道が夜のイルミネーションで飾られている
夜に建物の前に光っている階段が置かれている。
建物と建物の間の通り沿いがライトアップされている。建物の入り口にはネオンサインが光っている。

幸運にもこの日、クリスマスのイルミネーションを見ることができました。

イルミネーションに彩られた白いカルバースタジオの大邸宅が夜の闇に浮かび上がって見える

これでAmazonのカルバーシティキャンパスのツアーは終わりです。もっと他にも見たいという方は、ニューヨークや、ロンドンなどのオフィスをこちらからご覧いただけます。

この記事は2023年10月26日にアメリカ版About Amazonで公開された記事を翻訳したものです。

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